

「はあっ…はあっ!」 俺は焦っていた。 今夜のファイトクラブの相手であるヤツとの圧倒的な力の差を認めたくなかった。 無..
Added 2020-07-04 16:15:41 +0000 UTC「はあっ…はあっ!」
俺は焦っていた。
今夜のファイトクラブの相手であるヤツとの圧倒的な力の差を認めたくなかった。
無敗のボクサーとは聞いていたが、まるで筋肉の塊の様な男だ。
スピードも速く、俺の攻撃が一切当たらない。
しかもヤツは涼しい顔をしてやがる。
一発でも当たれと焦っていた…だが、
ドボオオオオッ!!
「はううっ…がっ…ボディー?」
ドズボオオオッッ!!
「げぼおおおおっ!」
必死に反撃するも俺はあっという間にサンドバッグ状態に。
込み上げる嘔吐感。
全身を駆け巡る衝撃。
何度も何度も立ち向かうが、さらにボディーを突き上げられる。
「俺のボクシングが通じない…」
絶望の中、リングに立ち尽くす。
「くっ…」
そして敗者は勝者の言いなりに。
俺は観衆の見てる前で情けない姿を晒す事に。
「次は負けねえ!」